
なぜ、能力の差、収入の差、成果の差が生まれるのでしょうか?
それは時間の使い方に差があるからです。そう言い切れる理由は、時間は、すべての人間に平等に与えられているからです。
そんな中、1日の時間を2倍以上にし、人生を豊かにする神・時間術をシェアします。
神・時間術
初版:2017年04月25日
出版社:大和書房
著者:樺沢 紫苑
神・時間術で時間が2倍になる!
なぜ、能力の差、収入の差、成果の差が生まれるのでしょうか?
それは時間の使い方に差があるからです。そう言い切れる理由は、時間は、すべての人間に平等に与えられているからです。そして、本書にはこう書かれています。
脳科学的に最高のパフォーマンスを発揮できる時間帯に、それに合った仕事をすることで、仕事の効率を2倍以上に高めることが可能です。
脳科学にもとづいた時間術を実践すれば、今までの倍以上の生産性になるというのです。実際に著者が、どんな生活をしているのか紹介します。
毎日、午前中は執筆活動で年3冊の本を出版
メルマガ、YouTube、Facebook、ブログを毎日更新
月6回の病院診療
月20冊以上の読書と書評を公開
月2、3回のセミナー、講演活動(いずでもオリジナルで新規の内容)
このスケジュールを7年間も継続しているそうです。しかも、睡眠時間は毎日7時間以上というのです。さらに、すごいのは遊びです。
週4、5回のジム通い。週2本の映画鑑賞
月15回以上の夜の会食、パーティー、イベント。話題のレストランやバーめぐり
年100種類以上のウイスキーのテイスティング
年30日以上の海外旅行
…超人です。普通の人の2倍どころの生産性ではありません。10倍以上です。
この人が実践している時間術がどんなものか、知りたいですよね?そして、本当に自分でも実践できるものなのか、気になりますよね?
わたしも数日間、この神・時間術を実践してみました。そうしたら、こんなに充実した日を送れたのは何年ぶりだろう!と思う日が、毎日続いています。
本当に効果があり、生活が一変しています。もっと継続して、時間の使い方が上達すれば、さらに生産的になれるのではないか?とワクワクしています。そんな1日の時間を2倍以上になって、人生を豊かにする神・時間術の一部をシェアします。
なぜ、時間術が必要なのか?
「時間」は人生の「通貨」です。「時間」を「どのように使うのか?」によって、ありとあらゆるものを手に入れることができます。しかし、1日24時間しかないので、「それをどのように使いのか」で人生が決まります。
つまり、時間術を制するものが、人生を制し、仕事で成功し、幸せな家庭を築くことができるのです。仕事術にはいろいろありますが、最も重要な仕事術は、「時間術」なのです。
集中力を高め、仕事効率をアップし、自分の自由時間を創り出す。その時間を自己投資のために使い、自己成長しながら、さらに時間を生み出してく。
本書では、あなたの人生が楽しくなり、「実践して本当によかった」と思える、「神・時間術」をお伝えします。
時間はすべての人に平等に与えられた資源です。この資源をどう使うかが、人生を決定づけます。著者は、このように説いて、時間術を身につける重要性を説明しています。
では、時間術を身につけた結果、人は何を望むのでしょうか?さらに多くの仕事をすることでしょうか?もちろん、違います。
今のあなたの必死な努力の末に、10年後に「幸せな未来」が待っているかというと、そんなものは存在しないのです。「未来」という時制はイメージの中にしかなく、存在するのは「今」という時間だけです。未来は、ただ「今」の連続の先にあるだけです。
つまり、「今」、小さな幸せを感じられない人は、永久に幸せになれないのです。幸福感「0」の人がある日突然、幸福感「100」になるということはありえないのです。
小さな幸せでいいので、その「幸福感」を、今、感じられるのか。今日、感じられるのか。それが大切です。
つまり、「楽しむ」ことこそが人生です。
今、「我慢する」人は、一生我慢が続くだけです。
ですから、あなたが「自由な時間」を少しでも持つことができたのなら、その時間を「楽しむ」ために、優先的に割り振ってほしいのです。
それも、テレビやゲームとかの表面的な刹那的な「楽しみ」ではなく、心から楽しいと思える活動に、あなたの本当に貴重な時間を費やすべきです。
シビれる言葉です。そして、わたしには耳が痛い言葉です。
人生の目的は、人生を楽しむことにあります。そして、時間術は最大限に人生を楽しむためにある、というのです。
だから、生産性を高めて、自由な時間を得たら、仕事で埋めてはいけません。人生を楽しむ時間で埋めるのです。その楽しむ時間が増えていけばいくほど、幸せを感じられるようになるのです。
わたしは「趣味がないから」「仕事が好きだから」と言って、なんの遊びもせずに過ごしてきました。そうした仕事への取り組みは、将来への投資だと思っていましたが、大きく間違っていたと気づかされました。
人生は「今」しか存在していないので、楽しむ時間を増やしていかないと幸せにはなれません。また、別の章に記載されていましたが、緩む時間がないと集中力を高めることもできないそうです。つまり、遊ばないと全力で仕事にも取り組めないので、人生を楽しんだほうが仕事も上手くいくと書かれていました。
また、著者が人生を楽しむためにしている工夫がありましたので、紹介します。「遊び」への本気度がわかる取り組みです。
自分の「楽しい」がわかっている人は、その「楽しい」時間を増やすように工夫することです。偶発的にできた自由時間に、自分が最も「楽しい」と思うことをする。それを繰り返すと、あなたの「楽しい」は無限に増殖していき、あなたの人生は間違いなく楽しいものになります。
そのために必要なのは、遊びの「ToDoリスト」です。
仕事の「ToDoリスト」を書いている人は多いと思いますが、遊びの「ToDoリスト」を書いている人はほとんどいないでしょう。
遊びの「ToDoリスト」を書くようにすると、空き時間が猛烈に濃くなります。
空き時間、自由時間ができても、多くの人はなんとなくだらだら過ごしてしまいます。
しかし、遊びの「ToDoリスト」を書くと、自分にとって「優先してやりたい遊び」「優先してやりたい楽しいこと」を、行動に移せるようになります。結果として、自由時間、余暇時間の濃度が猛烈に濃くなります。
なんと、遊びのToDoリストとは…
確かに、仕事以上の本気度で取り組むのであれば、遊びにもToDoリストが必要です。楽しむこと=人生の目的(幸せ)なのであれば、どのように遊ぶかも命がけです。なぜなら、後悔の残る人生にはしたくないからです。
わたしも本書を読んで遊びのToDoリストを作成し始めました。どんな結果になるのか楽しみです。
神・時間術のHow to
ここから、具体的に神・時間術のHow toを説明していきます。
1日24時間は、誰にでも平等です。そして、睡眠時間もしっかり7時間とることを著者は推奨しています。そのため、同じ仕事時間で高い成果を上げることが神・時間術の基本方針です。
そこで重要なのが、「集中力」です。
1日は24時間ですが、その時間は均等に流れていません。朝の1時間は、夜の1時間の4倍の価値があるのです。しかし、それに気づいている人は、非常に少ない。なぜならば、日本人の多くが脳のゴールデンタイムを通勤時間とメールチェックに費やしている。まったく有効利用できていない人がほとんどだからです。
もう少し詳しい説明を見ていきましょう。
「集中力の高い時間」というのは、「起床後の2〜3時間」「休憩した直後」「終業間際の時間帯」「締め切りの前日」などがそうですが、そうした「集中力が自然に高まる時間帯」に「集中力の必要な仕事」をすればいいのです。
どの時間帯にどんな仕事をするのか。集中力を加味した仕事の計画を立てるだけで、仕事の効率は、2倍、いやそれ以上変わってきます。
「集中仕事」と「非集中仕事」をジグソーパズルのように、それぞれ適切な時間帯に「当てはめる」だけで、仕事が圧倒的に効率化して、時間が創り出される。これが時間のジグソーパズル理論です。
つまり、1日の中で「集中力の高い時間」というものがあります。代表は起床後の3時間です。
そして、仕事にも集中力を要する集中仕事と、集中力が不要な非集中仕事があります。たとえば、集中仕事は執筆活動、非集中仕事はメールチェックなどです。
そこで、集中力の高い時間に集中仕事をする、集中力の低い時間に非集中仕事をする。これが神・時間術のコンセプトです。
なんだ、それだけかと思った方、侮ってはいけません。
集中力の高い時間に集中仕事をするだけで、驚くほど仕事が進みます。わたしも実践してみて、この神・時間術の凄さが初めて分かりました。
そして、著者は集中力の高い時間を、1日の中でたくさん作れるように工夫を凝らしています。昼の食事、仮眠、運動、遊び、睡眠など、いろんなノウハウを紹介してくれています。その詳しい内容は、本書を読んでみてください。
ここでは、明日から誰でも取り入れられることを紹介します。
それは、起床後の3時間を活用することです。この時間はなんの工夫もしていなくても、既に集中力の高い時間です。理由は、このように書かれています。
朝起きてから2〜3時間は、なぜ、「ゴールデン」と呼ばれるほど、素晴らしい時間帯なのでしょうか。
まず、睡眠中に私たちの頭の中は整理整頓されます。夢によって、「前日の出来事」の記憶が整理整頓され、朝起きた直後の脳は、「片付けられて何も載っていないまっさらな机」のような状態になります。
はじめは机の上に何も載っていなくても、仕事を進めるにつれて、書類や文房具が机の上にちらばり始めます。これと同じことが脳内でも起きているのです。
朝起きたときの脳の状態は、「何も載っていないまっさらな机」と同じ状態なので、広々と作業スペースを使えて、仕事の効率も抜群にはかどります。
なので、この起床後3時間以内に、最も集中力を必要とする仕事をしてみてください。そうすると、神・時間術のすごさを体感することができます。
そして、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を手にとって読んでください。以上、神・時間術の紹介でした。
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