
仕事は楽しいですか?
仕事は最高の遊び場になります。なぜなら、お金が絡む最高にエキサイティングな時間だからです。読書会で教えていただいた仕事を遊び場に変える2つの方法を紹介します。
20代読書会in東京
日時:01月24日(水)19:30-22:00
参加者:6名(男性:5名、女性:1名 初参加:0名、リピーター:6名)
20代読書会in東京の感想
いろんな方の意見と話を聞くことができました。また面白い本に出会えました。(26歳・女性)
本の紹介だけでなく、皆さんの考え方や価値観に触れることができました。(24歳・女性)
様々なジャンルの本を知ることができて、面白かった。(27歳・男性)
新たな視野をもって、今後も本を読んでいけるようになった。(25歳・男性)
仕事を遊び場に変える2つの方法
仕事は楽しいですか?
仕事は最高の遊び場になります。なぜなら、お金が絡む最高にエキサイティングな時間だからです。
人生の中で仕事に費やす時間は、とても大きな割合を占めています。また、寿命が100歳を超えたり、人口構成の変化で年金が機能しなくなったりして、「定年」がなくなってきています。そうすると、死ぬ間際まで働く時代となり、ますます仕事の時間は長くなっていきます。
そんな中で、仕事が苦痛で我慢の時間となっていては、人生を幸せに過ごすことはできません。さらに、いやいや仕事をしていたら、仕事で成功することも難しいでしょう。そこで、読書会で教えていただいた仕事を遊び場に変える2つの方法を紹介します。
- 仕事を実験場にする
- パラダイムを変える
どういうことか、1つずつ解説していきます。
仕事を実験場にする
仕事に実験精神を持ち込むと、とたんに仕事が楽しくなります。実験をするとは、仮説を立てて予測をし、結果を検証するということです。
たとえば、業界の通説を検証したり、先輩のやり方を検証したりしていきます。成果に影響を与えている要因を1つ1つ割り出していくのです。そうすると、意外と通説は正しくなかったり、思わぬものが重要だったりということが次々に発見されていきます。
もちろん、通説や先輩が間違っていたからといって、ケンカを売るようなことはしないでください笑。わたしは、あくまで自分の仕事を楽しくするために、日々実験を行なっています。
実験が大いに役立つということ以外にも、フリークが実験をしたがる理由がもう一つある。楽しいからだ!実験精神があれば、世界は新しいアイデアを試したり、新しい質問を立てたり、通説に異議を唱えたりできる「遊び場」に早変わりする。
「0ベース思考」にも、このように書かれて、実験精神の大切さが説かれています。そして、現実世界で実験を行うことの利点も書かれています。
有益なフィードバックを得ようと思ったら、実地実験をするのがいい。現実世界を実験室のなかで再現するのではなく、逆に研究室の考え方を現実世界に持ち込むやり方だ。実験をするのは同じだけれど、被験者は実験対象になっていることに気づかないことも多いから、地のままのフィードバックを集められる。
実地実験なら、対象を好きなだけランダム抽出ことも、研究室に詰め込めないほどたくさんの人を対象にすることができるし、そういう人たちが教授の励ましに、じゃなく、現実世界のインセンティブで反応する様子をとくと観察できる。実験をうまくやることで、問題解決の方法を根本から改善できることもあるのだ。
仕事を実験場にすることのよさは、本当に成果を上げられるようになることです。たとえば、社会心理学が明らかにしている人間の心理はたくさんあります。しかし、それらを仕事に応用すると、期待どおりにいかないことが多いです。応用の仕方が悪いのか、実験の条件と状況が違いすぎるのか、理由はわかりません。でも、予想どおりにうまくいくということは滅多にありません。
ところが、実際の仕事で実験を繰り返せば、本当に成果が上がるようになります。仕事で成果が上がる実験結果だけを積み重ねていくわけですから、当たり前ですね。
仮説と検証の中で導いたセオリーを用いて、成果を予想します。そして、その予想どおりに成果が上がれば、こんな痛快なことはありません。もし、予想に反した結果であれば、その原因を追求します。そうすれば、より正確なセオリーを作ることができるからです。実験精神のよさは、成功したときの喜びもそうですが、失敗に終わったときも落ち込まず、セオリーの精度を高める貴重なサンプルを得られたと前向きになれることにもあります。
ぜひ、みなさんも仕事を実験場にして楽しんでください。
パラダイムを変える
そもそも、仕事は楽しんではいけないのでしょうか?もちろん、仕事が楽しくても、なにも悪くありません。ところが、ゲームに興じるかのように仕事の成否を楽しんでいると、怪訝な顔をされることが多々あります。
会社によっては、私語禁止のような職場もあるでしょう。接客業なら私語がふさわしくない場面もあると思いますが、オフィスワークでも、私語のない職場があります。そうした職場には、同僚との談笑が場違いに感じるような雰囲気が漂っています。また、結果の出ていないプロ選手が楽しそうに練習をしていたり、笑顔を見せたりすると、「真面目にやれ」と批判されます。真面目に仕事をするというのは、楽しくなさそうに苦行に耐えることなのでしょうか。
もし、そうした考えを持っているなら、パラダイムを変える必要があります。「ヤバい経済学」や「0ベース思考」などを著し、世界的に有名な経済学者が、このように述べています。
子供が好きなことは好きだと臆せずに言う。ほんとはビデオゲームがしたいのに、オペラに行きたいだなんて言わない。立ち上がって走り回りたいのに、会議が楽しいふりなんかしない。子どもは自分の怠慢さを愛し、周りの世界に心奪われ、楽しいことをとことん追求する。
では人間の発達は不思議なもので、21歳の誕生日を迎えるころには、ほとんどの人はこういう特徴を失ってしまうのだ。
楽しむことを、いや楽しそうにすることさえ、実質的に禁じられている世界がある。政治もそうだし、学問の世界もそうだ。最近では仕事にゲーム感覚を取り入れる企業もあるとはいえ、ビジネスの世界の大半はいまも楽しむことに対しての拒絶反応が強い。
そして、成功する見込みがあるか否かを判断するには、その仕事を本当に好きでやってるかどうかを見ればいいとも述べています。
なぜ楽しむことがそんなに大切なのか?だって仕事が好きなら、もっとやりたいと思うだろう。寝ても覚めてもいつもそのことばかり考えるだろう。すると頭がいつもギアがかかった状態になる。そこまで打ち込めば、もともと才能に恵まれた人よりずっと上達するはずだ。
ぼくたちの経験から言って、若手の経済学者やジャーナリストが成功しそうかどうかを占うには、自分のやっていることを心から好きでやってるかどうかが重要なポイントになる。自分の仕事を、そう、仕事みたいに嫌々やっている人は、大成しそうにない。でも回帰分析やら、知らない人に会って話を聞くことやらを世界でいちばん楽しいことだと思っている人は、成功の目がある。
最近の研究で、成功と才能、努力の関係が明らかにされてきています。才能はたしかに存在していますが、もっとも決定的な要因は「努力」です。努力が成功するか否かを決める最重要な要因です。そうなると、仕事が好き、仕事が楽しいというのも重要です。なぜなら、好きで楽しい仕事であれば、努力も継続できるからです。
参考:「GRIT」で分かった成功を決める「究極の能力」とは?
仕事は苦行ではありません。楽しんでも、いいのです。そうしたパラダイムで日々の仕事に取り組んでください。