
読書メモ、作ってますか?
読んで終わりの読書では、もったいないです。なぜなら、アウトプットをして初めて知識が定着し、使えるようになるからです。そこで、一例として、わたしの読書メモの作り方を紹介します。
20代読書会in東京
日時:02月10日(土)09:30-12:00
参加者:19名(男性:7名、女性:12名 初参加:4名、リピーター:15名)
20代読書会in東京の感想
人がたくさんいて、話が盛り上がっていて楽しかったです。(24歳・女性)
読んだ本でも人から紹介されると、また読みたくなりますね!(32歳・女性)
また役に立つ知識を得られました。ありがとうございます。(26歳・女性)
自分の興味がない分野でも、知ることができてよかった。(26歳・男性)
色々なジャンルの本を知れてよかった。他の人たちの本の感想を聞くのが新鮮だった。(25歳・男性)
読書メモの作り方
わたしは、以下の3つのステップで読書メモを作っています。
- 本を読む
- 思考を整理する
- 読書メモを作成する
そして、読書メモを作るようになって、その有用性を日々実感しています。読書の効果を何倍にも高めるために、読書メモはオススメです。
ただし、1つ注意点があります。
読んだ本、すべてに読書メモを作っているわけではない、ということです。わたしの場合は、読書メモは備忘録の意味合いが強いです。そのため、見返したいとか自分のためになるとか、そう感じる本以外は読書メモは作りません。なので、読書メモを作るのは、読んだ本の3分の1程度です。
つまらない本なのに、せっかく読んだんだから、というモチベーションで読書メモを作り始めると辛くなってしまいます。そのため、ぜひ見返したい・備忘録を残しておきたいと思う本だけ、読書メモを作るようにしてみてください。それでは、ステップごとに読書メモの作り方を紹介していきます。
本を読む
本を読むときから、読書メモづくりは始まります。ここでは2つのことを意識します。①読書の目的と②付箋を貼ることです。
①読書の目的は、その本から何を得たいか?なんのために、この本を読んでいるのか?という意識を持つことです。
なぜなら、意識を持って読書をしたほうが、重要な箇所がわかるようになるからです。無目的に読んでいると、「なんとなく」いいと思った箇所に付箋を貼るようになってしまいます。
しかし、明確な目的意識をもって読書をしていると、アウトプットにつながる箇所に付箋を貼るようになります。そのため、なんのための読書か?という目的意識を持つようにします。
つぎに、②付箋です。付箋は厳選せずに、いいと思った箇所にはどんどん貼っていきます。
なぜなら、「情報の収集(読む)」という行為と「情報の選別」という行為の2つを同時に行うのは非効率だからです。読書中は情報の収集(読む)という行為に集中したいので、気になった箇所・いいと思った箇所は厳選せず、付箋を貼っていきます。情報の選別は、一通り読み終わったあとに、大した時間をかけずに行うことができます。
逆に、印象に残ってる箇所があるのに付箋が貼られていないと、探し出すのは大変です。それらしい章を目次から探して、再び精読していく必要があります。わたしも何度か、そうした失敗をしているので、いまは多少の無駄は覚悟で、付箋を貼るようにしています。
また、電車の中やカフェなど限られたスペースで読書をするときに、付箋を貼りやすいように工夫もしています。
こんな感じで、背表紙に付箋の束を貼っておきます。そうすると、カバンから本だけ取り出して読書をし、気になったらすぐに付箋を貼ることができます。
ちなみに、付箋はダイソーで購入しています。細くて半透明なので、貼っても文章の邪魔になりません。しかも、100円と安いのに大量に入っているので、重宝しています。
思考を整理する
本を読み終わったら、思考の整理に入ります。ここでは3つのステップで、インプットした情報を整理します。
見返す
付箋を貼った箇所を見返していきます。パラパラと見返し、「ああ、こんなことが書いてあったな」と思い出していきます。内容を思い出していくだけなので、本当に軽くパラパラと付箋の箇所をめくっていくだけです。
そして、そうやって見返していると、「ここは全然重要じゃなかった」という付箋も出てきます。そうした不要な付箋は、この段階で外していきます。
A4用紙にメモ書き
本の内容を見返したら、A4用紙にメモ書きをしていきます。
最初は、なにが、よかったか?
つぎに、なにを学んだか?
最後に、なにを伝えようか?/どう活かそうか?
というテーマで、1回1分くらいで、走り書きしていきます。そのため、1冊の本に対して、3回メモ書きをします。そうすると、付箋を見返して頭にインプットした情報が編集され、整理されます。そして、主張と根拠、論理展開などの構成が出来上がります。こうして出来上がったメモ書きが、読書メモの下書きとなります。
こうしたA4用紙のメモ書きで思考力を鍛える方法は、「ゼロ秒思考」に詳しく書かれてますので、参考にしてください。
読書会でアウトプット
思考の整理の最後が、読書会でのアウトプットです。
わたしにとっては読書会は、思考を整理する最後の段階です。A4用紙に書いたメモ書きを参考にしながら、読書会で本を紹介していきます。
人に話すことで、あいまいになっていた部分が明確になったり、刺さるポイントがわかったり、説明不足な箇所が浮かびあがったりします。
「一流の学び方」でも、書籍でインプットした情報を、読書会のような場で発表することをオススメしています。なぜなら、実戦に向けての訓練になるからです。そのため、早い段階からアウトプットの訓練をしておくことは重要であると述べられています。
読書メモを作成する
思考の整理が完了したら、実際に読書メモを作成していきます。
思考の整理の段階で、すでに下書きは出来上がってますし、読書会でアウトプットもしています。なので、この段階では、その内容を文章化していくだけです。わたしの場合は、ブログで文章化しています。
ブログで文章化するメリットは、4つあります。
1.検索可能
ブログには検索機能があるので、後から気になるキーワードで検索することができます。
もちろん、書籍タイトルで検索して読書メモを読み返すこともできますし、リーダーシップやマネジメントなど複数の読書メモに出てくるキーワードで検索して関連の読書メモを探すこともできます。これが1つ目のメリットです。
2.いつでもスマホで見返せる
オンラインで公開しておけば、いつでもどの端末からも気軽に見返すことが可能です。
ブログが気恥ずかしいという方は、Evernoteやgoogle docsでもいいかもしれません。検索も可能ですし、複数の端末からアクセスすることができます。
ただ、ブログであれば画像を入れたり、段落をつけたり、自分に見やすく(=他人にも見やすく)できるので、わたしはブログに清書しています。
3.体系化できる
リンクを貼れることも、ブログのよさです。そのことで、知識を体系化することができます。
同じテーマの本を何冊も読んでいくと、だんだんと知識が構造化していきます。そのため、過去の読書メモを参照したくなったり、まとめ記事を作りたくなったりします。そのとき、ブログであればリンクを貼ることができ、簡単に体系化が可能です。
4.思考の精度がhUPする
これはブログではなく、文章化のメリットですが、思考の精度がUPします。
A4用紙に書いた下書きを参考に、読書会で発表するのもアウトプットだと思います。しかし、やはり口語と書き言葉では違います。
書き言葉になると、論理の飛躍や曖昧なニュアンスで伝えることは許されなくなります。そのため、わかったつもりで本当にはわかってない箇所が浮き彫りになり、文章化の過程で思考の精度が格段に上がります。
文章で書くことができれば、口頭での説明は簡単です。なので、わたしはきちんと文章化することをオススメします。そうやって曖昧さのない知識や理解を積み重ねていくと、後々大きなリターンがあると思っているからです。
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以上、読書メモの作り方でした。本を読んで終わりにするのと、読書メモまで作るのでは、大きな違いがあります。月に1冊でもいいと思いますので、よい本の読書メモを作ってみてください。
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