
読書会に参加したことありますか?
本を読んでいるのに、アウトプットの機会がなければ、とても損をしています。今回は読書会で読書の価値が10倍になる理由を紹介します。
20代読書会in東京
日時:03月10日(土)09:30-12:00
参加者:24名(男性:12名、女性:12名 初参加:8名、リピーター:16名)
20代読書会in東京の感想
参加者が多い分だけ、たくさんの本にふれることができてよかった。(28歳・女性)
同じ20代の方が、読書をたくさんしていて知識豊富で、楽しかったです。(25歳・女性)
とても勉強になりました。(26歳・男性)
様々なジャンルの本が紹介されていて、いろんな考え方が参考になった。(24歳・女性)
様々なバックグラウンドの方が大人数で集まっていたため、とても刺激をうけました。初参加でも、入りやすかったです。(24歳・女性)
読書会でインプット量が10倍になる
みなさん、1週間に何冊の本を読みますか?
読書が習慣化されている人なら、毎週1冊読んでいるかもしれません。しかし、多くの人は1ヶ月に2-3冊の読書量なので、1週間に1冊以下のペースです。
しかし、読書からインプットすることは、とても大切なことです。なぜなら、本には結晶化された知識が詰まっているからです。断片化された情報では、どんなにインプットしても5年後、10年後には風化してしまいます。ところが、本に書かれているような知識は5年後も10年後も使えるものが多くあります。実際に10年前に出版された本を読んでも、古臭く感じるものは少ないのではないでしょうか。一方で、10年前のTV番組やネット記事を読んだら、どうしても古臭く感じてしまいます。
このように読書からのインプットは、とても大切です。ただ、大切だとわかっていても、1週間に1冊読めれば、いいほうというのが実情だと思います。
ところが、読書会に参加すると、参加者からオススメの本を紹介してもらえます。10人の参加者がいれば、10冊の本のエッセンスを聞くことができます。1人3-5分の紹介ですが、読んだ中で、もっとも印象に残った部分を紹介してくれます。
もちろん、実際に読んだ方がインプットの質も量も高いですが、1時間半で10冊のエッセンスを聞けるのは、とても貴重な機会です。3-5分の紹介だと細切れの情報になりやすそうですが、わたしの経験では意外とそのまま使える知識となることも多いです。1週間に1冊以下の読書量なら、読書会に参加するだけでインプット量は10倍になります。
読書会で情報編集力が鍛えられる
「読書はアウトプットが大事」とよく言われます。たしかに、読書はアウトプットが大事です。アウトプットをしなければ、読んでない状態と、なにも変わらないからです。
しかし、アウトプットをするには、情報編集力を鍛える必要があります。情報編集力が低いままだと、アウトプットをしたくても、アウトプットできません。なぜなら、書かれていることを、そのまま実践できる本なんて、ほとんどないからです。もしあるとしたら、仕事に直結するようなごく一部の本だけでしょう。
では、どういうプロセスを経てアウトプットをすればいいのでしょうか?
「思考の整理学」に、そのプロセスが書かれていました。著者はビールを作る工程と似ていると述べています。ビールを作るように、①素材を用意しておき、②発酵素を混ぜて、③発酵させる、と言います。
素材とは、課題意識です。たとえば、EQを高めたいとか、SNSに強くなりたいとか、です。もしくは、社会に対する課題意識でも構いません。捨てられるペットの問題や、独居老人の問題でもいいでしょう。課題意識はたくさんあったほうがいいですし、明確なほうがいいです。
次に、発酵素ですが、これは読書からインプットすることすることです。情報やヒントを入れないと、発酵できません。
最後に、発酵です。「思考の整理学」では、発酵のプロセスは寝かせて待つ、と書かれていました。課題意識を持って、インプットをしていれば、自然と発酵が進み、解決策や新たなアイデアが生まれてくるというのです。このプロセスを別の言葉で言い換えると、「情報編集力」ということになります。
わたしの体験ですが、仕事の成果が本当に変わったのは、この「情報編集力」を鍛えるようになってからです。わたしは寝かせて待つのではなく、意識的に発酵が進むようにしています。
自分の頭で考えて、情報を分解したり、抽象度を変えたり、編集して組み立て直したりするようにしています。そして、そのように情報編集力を鍛えるようになってから、アウトプットが変わり始めました。本質的な課題を発見できたり、効果的な改善策を思いついたりするようになったのです。いまでは、1ヶ月に1個は改善策を「大発見」しています。
具体的な情報編集力の鍛え方は、こちらを参考にしてください。
参考:読書メモの作り方
こうして読書メモを作って、情報を編集しているのは、読書会があるからです。人間は怠け者なので、必要性がなければ、後回しにしてしまいます。読書メモなどは、その典型でしょう。読み終わった直後は、本の内容がしっかりインプットされているので、読書メモを作る必要性など感じません。
しかし、読書会で発表するとなれば、話は別です。聞き手に伝わりやすいように、少しまとめ直しておこうかなとか、話の構成を組み立てておこうかなというモチベーションになります。ほんの数分の作業かもしれませんが、そうした積み重ねが、高い情報編集力となるのです。同じ本を読んだのに、学びの深さが違うのは、この編集力の違いです。1冊の本から、深く学び、斬新なアウトプットができるようになります。
なぜ、読書会は読書の価値を10倍にするのか?
なぜなら、自分の頭で考えることに、価値のある時代が来たからです。
読書をして教養を深めることにも価値はあります。しかし、それだけではなく、自分の頭で考えて情報を発信できるか否かが、大きな分かれ目となる時代となったのです。これは近畿大学の卒業式の講演で、ホリエモンが熱く語っています。気になる方は、こちらを観てください。
この講演の中で、ホリエモンは2つの時代の変化を語っています。
1つは、権威があてにならない時代になったと述べています。つまり、親や教師、会社の上司やメディアが言うことに従っていても、安パイな人生はなくなってしまったということです。そのため、みんなと同じ選択が正解ではない時代となりました。
そうなると、自分の頭で考えて、選択をしていく必要があります。みんなと違っていても、自分が納得できる選択肢を選べるように、思考力を鍛えていく必要があります。
そして、2つ目の変化は、情報は持っているだけでは、価値がない時代になったということです。
たとえば、いままでは医者や税理士、会計士、また卸や問屋など、専門性の高い仕事やハブとなる場所には、多くの情報が集まっていました。そして、それ以外の場所には流れていない情報も、たくさんありました。しかし、いまはインターネットが生活に浸透し、一部の人しか知らない情報というのは、なくなってしまいました。みんなが、同じ情報を持っている時代となったのです。
そのため、情報の価値が相対的に下がっています。同じくインプットにとどまっている読書だど、その価値も下がっています。そうやって仕入れた情報をもとに”なにを考えるのか?”が問われる時代となったのです。
そこで、読書会に参加することが、とても大切です。
なぜなら、「自分の頭で考える」にはいろんな意味が含まれていますが、1つは「情報編集力」だからです。そして、すでに説明してきた通り、読書会に参加することで、インプットの量が10倍になるだけでなく、情報編集力を高めることができます。なので、わたしは読書会に参加することで、読書の価値は10倍以上に高まると感じています。