
なんのために生きているのか?
この問いに、答えを言えますか?とても難しい問いですが、この問いへの答えが人生のコンパスとなります。そして、人生のコンパスを持つことは非常に重要です。
読書会でわかった人生のコンパスの探し方を紹介します。
20代読書会in東京
日時:03月21日(水)19:30-22:00
参加者:9名(男性:5名、女性:4名 初参加:2名、リピーター:7名)
20代読書会in東京の感想
色々な本にふれたり、関連する議題について考えたりすることができてよかった。(28歳・女性)
世界が広がりました!読んでみたい本がたくさんできました!(29歳・女性)
色々な考え方の人の話を聞くことができて面白いと感じました。(26歳・男性)
様々なジャンルの本が紹介されていて、いろんな考え方が参考になった。(24歳・女性)
様々なバックグラウンドの方が大人数で集まっていたため、とても刺激をうけました。初参加でも、入りやすかったです。(24歳・女性)
なぜ、人生のコンパスが重要なのか?
人生のコンパスを持つことは非常に重要です。
それは航海にたとえれば、わかりやすいです。激しい荒波を見事な努力で切り抜けても、たどり着いた大陸が目的地でなければ、その過程の努力は報われません。人生も同じです。日々の頑張りが報われるのは、目的地に近づいている前提があるからです。
しかし、人生のコンパスがなければ、何十年と間違った方向に向かって頑張ることになりかねません。時間は取り戻すことのできない貴重な資源です。人生を幸せにすごすために、人生のコンパスは非常に重要です。SHOW ROOMを創業した前田裕二氏も著書の中で、ノート30冊分以上の自己分析を行なって、人生のコンパスを明確にしたという話をしていました。
ちなみに、前田裕二氏は、その後、新卒でUBSという外資証券に入社し、際立った営業成績を上げます。そして、アメリカに栄転となり、20代半ばにしてアメリカでもトップセールスとなります。その後、人生の目的・仕事の目的を見つめ直し、日本に帰国して、DeNAに転職。SHOW ROOMを創業するに至ります。まだ30歳という若さが信じられない経歴です。
「人生の勝算」には証券時代のエピソードも多数書かれています。それを読むと普通の人では到底できないような努力を積み重ねています。そして、20代で頂点を極め、収入も地位も不自由ない状態であったにも関わらず、起業するためにUBSを退職しています。
人一倍の努力も、大きな決断も、ともに人生のコンパスが明確だったからこそできることだと、わたしは考えています。いま自分が進んでいる方向に1%でも疑問があれば、100%の努力をすることはできません。また、これから進もうとしている方向に1%でも迷いがあれば、あれだけの地位と名誉を捨てられないと思うからです。
そのため、
- 人生を幸せに生きるため
- 何十年の時間を無駄にしないため
- 100%の努力をするため
- 新たな決断をするため
これらのために、人生のコンパスを持つことは重要です。
人生のコンパスを明確にするには?
じぶん会議を開くことが、オススメです。
「1日10分じぶん会議」に書かれていることで、これは今回の読書会で紹介された本です。仕事や家事などのToDoではなく、やりたいことなどを考える時間を持つべき、というのです。それも、毎日多くの時間を費やす必要はありません。1日10分でいいそうです。
これは、とても効果的だと思います。なぜなら、「人生のコンパス」を明確にするのは緊急なToDoではないからです。人は緊急なToDo以外を後回しにする癖を持っています。わたしも他人のことを言えませんが、やれば10分もかからないであろう用事を、ついつい1週間も2週間も後回しにしてしまうことがあります。そして、期限が近づいてきて、緊急になってから、その用事に取り掛かります。
ところが、人生のコンパスについて考えてみてください。この人生のコンパスが緊急事項になることは、ありません。あったとしても就職活動ぐらいで、それが終わってしまえば、一生考えずに過ごしてしまうこともあり得ます。なので、今日から1日10分の時間をとって、毎日考えるといいのです。
「1日10分じぶん会議」によると、毎日じぶん会議をすることで、人生のコンパスが明確になり、このようなメリットがあるといいます。
- 原点に立ちもどれる
- 自分らしさとななにかを認識できる
- 新たな決断を下すことができる
- 集中すべきことに集中できる
- モチベーションがアップする
「考えることがない」という人に
毎日10分じぶん会議をやってみると、驚愕する事態が起きます。
1日目や2日目はいいのですが、3日目くらいになってくると、考えることがなくなってくるのです。わたしも「ゼロ秒思考」に感化されて、毎日紙に書いて考えるようになって、そのような事態に直面しました。
たった10分なのに、数日で考えることがなくなるのです。いかに何も考えずに惰性で生きていたのかということが伺えます(笑)
でも、これは決してわたしにだけ起きる現象ではないです。毎日考えることを習慣にすると、ほぼ全員が経験することです。そんなときに、人生のコンパスを考える上で、ヒントとなる教材があります。それが、この2つです。
- 読書(小説)
- 映画
自分が読んだ本や観た映画について、意見をまとめることです。もちろん、長大な意見をまとめる必要はありません。紙にして数枚、10分もかけて考えれば十分です。
これを数回繰り返すと、驚くほど人生のコンパスが明確になります。なぜなら、意見とは主張と根拠で構成されており、根拠は情報と価値観・人生観の表れだからです。たとえば、AさんとBさんで意見が対立したとします。その場合、可能性は2つです。持ち合わせている情報が異なるか、もしくは2人の価値観・人生観が異なるかです。
そして、小説や映画は他人の人生を疑似体験できることが多く、それらに対する意見をまとめると自分の価値観・人生観が浮き彫りになって見えてきます。
たとえば、わたしは橘玲さんの小説が好きです。タックス・ヘイブンやマネー・ロンダリングは続きが気になって、読み終わるまで寝られませんでした(笑)
しかし、残念ながら、お金でお金を稼ぐ資本主義の世界には、まったく心惹かれませんでした。わたしの感覚でいうと、お金でお金を稼ぐのは、ベビーブーマー世代の話で古く感じます。なので、そちらの方向に自分の人生の目的はないと感じています。
このように人生の目的を明確にしていくことができるので、考えるヒントが欲しい人は、読んだ本や観た映画について、意見をまとめるようにしてみてください。