
みなさんの本棚にルールはありますか?
効果的な読書ライフのためには本棚にもルールが必要です。それは冷蔵庫にルールがあるのと同じです。今回は読書会でわかった本棚のルールを紹介します。
目次
開催報告:20代読書会in東京
日時:06月02日(土)09:30-12:00
参加者:13名(男性:9名、女性:4名 初参加:4名、リピーター:9名)
MVP賞
ホールシステム・アプローチ
紹介された本
- お金のPDCA
- ソクラテスの弁明
- お金2.0
- マンガでわかるNLPコミュニケーション
- 服従
- 本棚にもルールがある
- 江副浩正
20代読書会in東京の感想
- 普段読まない本を知れてよかったです
- 様々な本を学ぶことができて、とてもためになる(小説等)
- おもしろい本がたくさんあり、議論もできてよい
- 様々な気づきがあったため、満足度が高かった
なぜ、本棚にルールが必要なのか?
みなさんの本棚にルールはありますか?
効果的な読書ライフのためには本棚にもルールが必要です。成毛眞さんは「本棚にもルールがある」の中で、冷蔵庫にルールがあるのと同様に、本棚にもルールが必要であると述べています。
たとえば、冷蔵庫であれば冷凍庫や野菜室の場所は最初から定められており、飲み物を置く場所も決まっています。その他のモノも高さや大きさによって、だいたい置き方が決まっています。それと同様に本棚にもルールが必要なのです。その理由は2つあります。
- 本棚は頭の中を反映しているから
- 効果的な読書ができなくなるから
どういうことか、1つずつ解説していきます。
本棚は頭の中を反映しているから
本棚は頭の中を反映しています。本棚がすっきりとキレイに整理されていると、頭にインプットした情報もキレイに整理されています。逆に言うと、頭の中をキレイに整理できていないと、本棚をキレイに整理することができません。
本には様々なカテゴリーがあり、同じカテゴリーの中でも抽象度の異なる本が多数あります。同じ抽象度でも立場の違いや時代の違いによっては、主張が異なっているものもあるでしょう。そうした本のカテゴリーや抽象度、意見の違いなどを体系的に理解するためには、本棚にルールが必要です。
本棚で実際に本を動かしながら、整理していくと頭の中も整理されていきます。
また、読書をしていると、分バイブルとなるような本と出会うことがあります。わたしにも思考力やPDCA、営業、WEBライティング、人間関係、プレゼンなど様々な分野で”神本”があります。そうした本が、他の本に埋もれてしまっていると、非常に不安になります。なにか、大切なことを見落としているのではないか?という気持ちになるからです。
そうした不安も、本棚にルールを設けて、どこにどの本があるのか?を把握していれば解消されます。ちょうど、頭の中でToDo管理をするのではなく、ToDoリストを作成することで抜け漏れを防ぐことができる安心感と同じです。本棚が整理されていて体系化されていれば、いつでも不安になったときに立ち戻ることができます。
効果的な読書ができなくなるから
本棚にルールがないと、効果的な読書ができなくなります。なぜなら、次に読む本が埋もれてしまったり、過去に読んだ本が埋もれてしまったりするからです。
積ん読という言葉がありますが、長年家にあった本を読んでみたら、とんでもなくいい本だったという経験はないでしょうか?
積ん読のあまり本が埋もれてしまって、読む機会を逸してしまっては、とてももったいないです。
他人から本をオススメされて「その本は家にあったな」と思い当たるものの、読んでないという本は多々あります。しかも残念なことに、どこにあったかがわからないとすぐに読み始めることができません。そして、そうした場合、家にあることは確かなので、新たに同じ本を買う気にもなれません。そうすると、ずるずると、その本を読まないままになってしまいます。
これは過去に読んだ本でも同じです。本棚が整理されていないと、本を読んだこと自体を忘れてしまうこともあります。
わたしも新たに買った本を読み始めてみたら、驚くほど本の内容を知っていて不思議に思ったことがあります。なんのことはなく、すでに1度読んでいた本だったのです。読んだことを忘れて、同じ本を2度も買ってしまっていたのです(笑)
また、読んだことは忘れていないのですが、本棚が整理されていないため、参照したいときに参照できないということもあります。モノを探す時間というのは非常にもったいなく、モヤモヤして本を探しているうちに、その意欲が削がれてしまうこともあります。
このように本棚にルールがないと、これから読む本もすでに読んだ本も、両方の面で効果的な読書ができません。そのため、本棚にもルールが必要なのです。
本棚の3つのルールとは?
本棚にルールが必要なことは説明しました。では、本棚にはどんなルールが必要なんでしょうか?
- 本の置き方
- 本のポートフォリオ
- 定期的な整理
この3つが本棚に必要なルールです。どういうことか、1つずつ解説していきます。
本の置き方
成毛眞さんが「本棚にもルールがある」の中で推奨していることですが、本棚は3つのスペースにわけるのが望ましいです。その3つとは、①余白、②メイン、③タワーです。
まず、①余白について説明します。これは本棚には、空きのスペースが必要だという意味です。余白のスペースがないと、新たに本を買ったり、手元に置いておきたい本が出てきたりしたときに、置くスペースがありません。そうなると、すでに本が置いてあるのに手前に置いたり、本同士を重ねて置くことになったりしてしまいます。
パッと本棚を見たときに、すべての本を見渡せるようにするには、常に余白を残しておく必要があります。
つぎに、②メインです。これは読んだ本を置いておくスペースで、本棚の中でもっとも大きな割合を占めています。わたしはジャンルや抽象度ごとにまとめて整理するようにしています。そうすると、本棚の整理に伴い、頭の中も整理されて、ストレスを軽減することができます。
最後に、③タワーです。これは、ふとしたときに参照する用の本を置くスペースです。辞書的な使い方をする本を置く場合に、これに該当します。いまは大抵のことがインターネットで検索できてしまうので、辞書的に使う本は非常に少なくなったと思います。それでも専門的な内容やヘビーな本など、数冊は辞書的に置いています。
本のポートフォリオ
これは本自体のポートフォリオです。中にはビジネス書しか読まない人や小説しか読まない人がいます。たまに古典しか読まないという人もいます。
ところが、そうした読書はとてももったいないです。それぞれの本には、読むべき理由があり、違う効果があります。なので、ポートフォリをを組んで読んでいくのがいいです。そして、本棚もそのポートフォリオにそったものが望ましいです。
元BCG社長の堀紘一さんはビジネス書6割、小説3割、その他1割というポートフォリオを推奨していました。
成毛眞さんは、ビジネス書としてサイエンス(テクノロジー)・歴史・経済を読むことを推奨しています。もちろん、ノウハウやスキル・マインド的なビジネス書にも価値はあります。しかし、その上でサイエンス・歴史・経済も読むべきだというのです。このように読書のポートフォリオにあわせて、本棚もポートフォリオを組んでみてください。
定期的な整理
成毛眞さんは1週間に1度は本棚の整理をすべきと述べています。ただ、これは成毛さんの場合のみだと思います。
成毛さんは10冊同時に読むべきということも言っており、かなり多読家です。なので、週1回本棚の整理が必要なのだと思います。しかし、大抵の人は半年に1回か、3ヶ月に1回のペースで十分だと思います。
では、本棚の整理で何をすればいいのでしょうか?わたしの場合は3つのことを行なっています。
- 本を減らす
- 本棚をまとめ直す
- 本にランキングをつける
この3つです。
まず、1つ目ですが、①手元に残す本と②手放す本を決めて、本の数を減らします。手元に残す本を厳選しなければ、どんなにキレイに並べ替えたとしても整理の効果が半減してしまいます。なので、厳選して手元に残しておきたい本を決めていきます。
なかには本のことになると、どうしても捨てられない・手放せないという人がいます。わたしも同じでしたので、その感覚もわかります。でも、いまは”最悪、買い直せばいいや”と思って、どんどん仕分けをしています。
そして、2つ目ですが、手元に残す本を決めたら、本棚につめていきます。そのときは、既に述べたようにジャンルや抽象度などパッと見てわかりやすい本棚にしていきます。
そして、最後に本にランキングをつけます。わたしは半年に1回の整理なので、上半期のランキングと下半期のランキングをつけるようにしています。そうすると、ちょうどいい棚卸しの機会になり、”この半年間でなにを学んだかな?なにか成長したかな?”ということを考えることができます。
振り返りの機会がないと、自分は”ぼーっと半年間過ごしてしまったんじゃないか?”と不安になります。なので、自分を安心させるためにも(笑)、読んだ本の棚卸しをして振り返りをします。これが本棚の整理です。