
人間関係で悩んでいませんか?
人が一生で付き合うことができる人は限られています。豊かな人間関係のために、人間関係を断捨離してラクになる方法を紹介します。
開催報告:20代読書会in東京
日時:09月08日(土)09:30-12:00
参加者:14名(男性:7名、女性:7名 初参加:0名、リピーター:14名)
MVP賞
人間関係をリセットして自由になる心理学
紹介された本
- SPIN営業術
- ゼロ秒思考
- 自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと
- アウトプット大全
- 世界で一番やさしい会議の教科書
- WHYから始めよ
人間関係の断捨離をする
今回の読書会でDaiGoさんの「人間関係をリセットして自由になる心理学」を紹介していただきました。そして人間関係がラクになる方法を教えていただきましたので、紹介します。
1番最初に大前提の話をします。それは、”イヤイヤ続ける人間関係だったら、断捨離してしまったほうがいい”ということです。
DaiGoさんも著書のなかでおっしゃってますが、嫌な人間関係を捨てれば、好きな人との関係をもっと豊かにすることができます。一人の人が持っているリソースは限られています。
ダンパー数という有名な数字があり、一人の人間が構築できる人間関係は150人が上限であることもわかっています。しかし、これは上限の数字なので、普通の人が普通に生活した場合は、30人から50人が深い人間関係を構築できる上限になるそうです。そのため、その貴重な30人から50人に嫌な人を入れるくらいなら、好きな人のみを入れたほうがいいということです。
また、こうした人間関係の断捨離ができるようになったのには、時代背景に理由があります。
一時代昔なら、”好きな人との関係だけを深める”と言うと、いかにも子供の発想で社会で活躍することは難しそうです。
しかし、SNSの登場以降、人間関係は大きく変わりました。20世紀のように会社が価値観と人間関係を提供する時代が終わりを告げたのです。そして、自分で人間関係を選択できるようになりました。
21世紀はSNSを通じて、価値観や人間関係をコーディネートする時代です。そのためのインフルエンサーもコミュニティも多く存在しています。
そうしたこともあり、DaiGoさんのように”イヤイヤ続ける人間関係だったら、断捨離してしまったほうがいい”という主張をする著名人も増えてきています。
嫌なことがラクになる3つの方法とは?
人間関係も断捨離をして好きな人との関係にリソースを使うという話をしました。これによって、人間関係は格段にラクになると思います。嫌な人とムリに付き合うことほどストレスを感じることはないからです。
しかし、そうは言っても好きな人との人間関係でも嫌なことはあります。どんなに気の合う人でも、好きな人でも100%楽しいことばかりというわけにはいきません。
そうした嫌なことがあった時に、どうすれなラクにになるのか3つの方法を紹介します。
- 課題の分離
- 紙に書き出す
- 点数をつける
それぞれ、どういう意味か解説していきます。
課題の分離
これはアドラー心理学で言われていることです。課題の分離とは、相手の課題と自分の課題をわけて考えようということです。
例えば、部下がプライベートなことで凹んで仕事へのやる気を失っているとします。自分は上司として、その部下の悩みを聞き、共感し、励まします。しかし、一向に状態が回復してきません。今こそ頑張りどきだと考えていた上司は、そんな部下の態度にがっかりします。
ここで、道は2つに分かれます。課題の分離ができるか否かです。
もし、課題の分離ができた場合、”自分は部下に対してやるべきことはやった。やる気を取り戻すか否かは、部下本人の問題だ。”と考えます。そのため、上司も一時はがっかりしましたが、部下のことでクヨクヨ悩むのは止めて、自分がやるべきことに集中していきます。
一方で、課題の分離ができなかった場合、”なぜ、部下がやる気を取り戻せないのだろうか?”と悩み続けます。そして、部下が少し元気になれば自分も気分がよくなり、再び凹み出すと自分も気分が沈んでしまいます。
このように課題の分離ができない人は、他人の心の状態に、自分の気持ちが連動してしまいます。逆に課題の分離ができる人は、他人の心の状態とは独立して、自分の気持ちを保つことができます。
この課題の分離は、相手との関係が深くなればなるほど、難しくなります。上司・部下、恋人や親子など深い関係の人とほど意識的に課題をわけて考えるようにしたほうがいいです。そして、課題をわけて考えられるようになれば、人間関係は一気にラクになり、自分の気持ちにのみ集中できるようになります。
紙に書き出す
次にオススメなのが、嫌なことを紙に書き出すという方法です。科学的にも効果は証明されており、嫌なことを紙に書き出すことでストレスが30%軽減されるそうです。
この紙に書き出すという方法でオススメなのは、ゼロ秒思考です。
ゼロ秒思考は、元マッキンゼーの赤羽雄二さんが思考力を鍛えるトレーニング方法として考案したものです。とてもシンプルで効果的です。
まずA4の紙を何枚か用意します。コピー用紙や何かの裏紙でも構いません。そして、1枚につき1つのお題で行います。最初にお題を紙の上部に書き、それに対する答えを3~4行書き出していきます。1枚1分で書き上げるくらいのスピード感で行うとよいそうです。
人間関係で嫌なことあったら、例えば”なぜAさんは、あんな嫌な奴なんだろうか?”というお題を書いてみます。ここではAさんと書いてますが実際にゼロ秒思考をするときは実名を記入します。これには少し抵抗を感じるかもしれないですが、誰かに見せるものではないので実名で書きましょう。そのほうが、ゼロ秒思考はすすみ、ストレス軽減に効果的です。
実践してみるとわかりますが、どんなに嫌なことがあっても、同じテーマで10枚も紙に書き続けることはできません。段々と怒りやイライラはなくなっていき、”じゃ次はこうしよう”と建設的なことを考えることができるようになります。
ゼロ秒思考をしていなければ、何日も同じことで悩み続けていたかもしれません。しかし、ゼロ秒思考のおかげでストレスも軽減できますし、10分や20分で気持ちを切り替えることができます。ぜひ、実践してみてください。
点数をつける
これは紙に書き出すとともに、ぜひやってみてほしいことです。嫌なことがあったら、100点満点で何点か?と点数をつけてみてください。
点数を考え始めた時点でわかりますが、”意外と大したことではない”と認識することができます。わたしも点数をつけ始めて理解したのですが、脳はとても大雑把にものごとを認識しているようです。
1週間で1つも嫌なことがないという週はないでしょう。そして、嫌なことがあると、2-3日はその嫌なことを頭の中で反芻しがちです。ところが、点数を考えると、意外と20点とか30点とか、せいぜいそんなものです。
例えば、親と離別するとか、自分が大病するとか、そうしたことなら100点の嫌なことでしょう。しかし、そのレベルで嫌なことなんて滅多に起きません。場合によっては、5点とか10点とかいう嫌なことで、2-3日悩んでいることもあります。もっと酷い場合は、点数をつけようとしてみたら、実際には嫌なことですらなかったということもあります笑
人間の脳は、それくらいに大雑把です。ぜひ、点数をつけて客観的に自分の感情を評価してみてください。そうすると、案外本当に嫌なことって少ないと理解できます。
以上、読書会in東京でわかった人間関係をラクにする方法でした。ぜひ、参考にしてみてください。