
- 本を紹介する課題があるので、方法を知りたい
- 本の紹介文と感想文って何が違うの?
- 本の紹介で3分スピーチをすることになった。どうすればいいか知りたい。
あなたは今そうお考えではありませんか?
本の紹介方法なんて教えてもらったこともないので、一人で考えていてもどうしていいか分からず、悶々としてしまいますよね。
もし時間と労力をかけずに、いい紹介がつくれればとても理想的です。
そんなあなたに朗報です。
5年以上読書会を開催し、数多くの書評を書いてプレゼンをしてきたわたしが、本の紹介方法を詳しく解説します。
この記事を参考にしていただければ、悩むことなく本の紹介を書き上げ、高評価を得られるでしょう。
本の紹介について深く理解していただき、みなさんの読書ライフがより充実したものになるよう、この記事がお役に立てれば幸いです。
目次
本の紹介は○○でこんなに変わる!
MVP賞を連発するようになる
わたしは20代限定の読書会を開催しています。読書会とは1卓5~10人でおすすめの本を互いに紹介し合うイベントです。
わたしが主催する読書会では、
- 1番気になった本
- 1番プレゼンが上手だった人
に投票してMVP賞を決めています。
そういうこともあり、ある参加者に本の紹介方法をお伝えしました。すると、2~3ヶ月後に「あれからめちゃくちゃMVPに選ばれるようになりました!」と喜びの声をもらいました。
こんな感じで2~3個、コツを紹介すると、みなさん例外なく本のプレゼンが劇的に上手くなります。
今日はそのコツを体系的に解説していきます。
本の紹介に必要な4つの要素
本の紹介には4つのポイントがあります。
- 本の読み方
- 本のまとめ方
- 書評の書き方
- プレゼンの仕方
この4つです。これらを意識するだけで本の紹介は激変します。では、それぞれのポイントを紹介しましょう。
実践!本の紹介方法とは?
本の読み方のコツ
- 目的を持って読む
- 付箋を活用する
- 前書き・見出しを読み込む
この3つを解説します。
目的を持って読む
「本の紹介」という目的があるので大丈夫だと思いますが、読書において目的はとても大切です。
なぜなら目的があると、本の理解度が上がります。そして紹介すべき箇所が明確になります。さらに本を読みながら自分の意見もまとめることができるでしょう。
目的があるかないかで読書効率が大きく違います。
付箋を活用する
- 気になる箇所
- 紹介に使いそうな箇所
が出てきたら、どんどん付箋を貼っていきましょう。付箋は読み終わってから外すこともできるので、気楽に貼ってください。
ちなみに、わたしはダイソーの付箋を愛用しています。

本を読み始める前に背表紙に、このように貼り付けておきます。そうすれば電車内やスキマ時間で読むときにも付箋を貼れて便利です。

前書き・見出しを読み込む
これは本を深く理解したり、速く読んだりするために重要です。その本の主張と根拠、その構成は前書きや見出しに書かれています。
例として「上級国民下級国民」という本の前書きを見てみましょう。
本書のPART1では、バブル崩壊後の平成の労働市場がどのように「下級国民」を生み出したのかを説明します。(中略)
上級国民下級国民
PART2では、「上級国民/下級国民」が「モテ/非モテ」につながることを論じます。(中略)
PART3では、日本だけでなく(先進国を中心に)世界じゅうで「上級国民/下級国民」の分断が進んでいる背景を考えます。
この部分を読むだけで、本の構成が伝わるのではないでしょうか。
このように本の構成や主張を頭に入れて読めば、理解も進みますし、速く読めます。重要箇所も簡単に見極められるでしょう。
ぜひ、本の構成を理解しながら読んでください。
なお効果的な読書術を詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
本のまとめ方のコツ
- 付箋箇所を読み返す
- A4用紙にメモ書きをする
この2つを解説していきます。
付箋箇所を読み返す
まず付箋を貼った箇所をパラパラ読み返してください。その過程で不要な付箋は外していきます。
読みながら貼った付箋は、本の全体像を知らない状態で貼ったものです。一通り読み終わった後に見ると、不要な箇所もたくさん見つかります。
そうして重要箇所のみを読み返しながら、本の内容を頭の中で整理していきます。
A4用紙にメモ書きをする
- 本の内容(構成・主張)
- 自分の意見
を紙に書いていきます。最初から整然と書く必要はありません。
思考=言語化、です。
- この本は、何を言いたいのか?
- その根拠は何か?
- 自分はどう思うか?
- 自分は何を言いたいのか?
などの問いを紙に書いて、自問します。そして自答していくのです。乱雑に図や矢印などを交えながら、書きなぐっていくうちに思考が整理されていき、自分の意見もまとまります。
書評の書き方のコツ
- 考える作業と書く作業を分ける
- 引用をする
- 書評のテンプレート
この3つを解説していきます。
考える作業と書く作業を分ける
まず、文章をいきなり書き始めてはいけません。
- 自分の意見をまとめる
- 書評の骨格をまとめる(目次)
- 文章を書く(下書き)
- 文章を書く(清書)
と段階を分けて行ってください。これだけでも格段に書きやすくなりますし、文章力もアップします。
詳しく文章の書き方を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
引用をする
本文をそのまま引用すると、とても説得力が増します。なぜなら、書評を書いている人ではなく、本の著者がそう言っているということが伝わるからです。
ただ引用箇所を手打ちで文字起こしするのは、とても手間です。思った以上に面倒な作業です。
そこでオススメのツールがあります。「Googleドキュメント」です。Googleドキュメントを使うと、とても簡単にデータ化が可能です。
書評のテンプレート
書評には3つの要素を入れるといいです。その3つとは、
- ビフォー
- 気づき
- ToDo
です。これは樺沢紫苑さんが「アウトプット大全」で詳しく書かれています。具体例とともに解説します。

これが書評の骨格となります。この骨格に根拠や引用などを加えて説得力を出していきます。
少し肉付けをした状態がこちらです。

このようにテンプレートがあると、とても書きやすくなると思います。ぜひ使ってみてください。
プレゼンのコツ
- 原稿を読まない
- 質問・引用をする
- ゆっくり話す
- 聞き手を見る
この4つを解説していきます。
原稿を読まない
プレゼンは必ず原稿を用意してください。原稿を用意しないと緊張で支離滅裂になったり、話が飛んでしまったりします。
原稿は一言一句を書かなくても、箇条書きのメモでも構いません。わたしは、よくマインドマップで原稿を書いてます。マインドマップで書くと、プレゼン時も自然と話題の行き来ができるので便利です。
でも用意してきた原稿を読み上げてはいけません。プレゼンは話し手と聞き手のコミュニケーションです。原稿を読み上げてしまうと、一気におもしろくなくなってしまいます。
質問・引用をする
プレゼンが一気に上達する簡単なテクニックがあります。
質問と引用です。
プレゼンのスタート時や聴衆の集中力が落ちてきたときは、ぜひ質問をしてください。
例えば、
- バブル景気は何年から何年か知ってますか?
- 平成って何年から始まったか知ってますか?
など、問いかけるのです。質問をするだけで、聞き手はぐっと話に引き込まれます。
次に引用です。重要箇所は原文のまま読み上げましょう。
同じような言葉や似たようなフレーズを使うだけではダメです。原文のまま読み上げることが大事です。こうした引用をすると、あなたではなく著者がそう言っているんだと示すことができます。
引用をすると、聞き手が一言一句聞き漏らさないように集中するのを感じることができるでしょう。
ゆっくり話す
プレゼンは意識してゆっくり話すようにしましょう。
ゆっくり話すことで聞き手に理解したり、メモを取ったりする時間を与えられます。そして、自信があるように見えるので、ゆっくり話すだけで説得力が出ます。
とても勉強になるのは孫正義氏のプレゼンです。かなりゆっくり話をして、間を取っています。You Tubeで検索して観てみてください。
その上で自分のプレゼンを録音して聴き比べてください。相当速いと感じると思います。
相手を見る
プレゼンはコミュニケーションです。相手を見ながら話しましょう。
目を見て話すだけで説得力がアップします。そして相手の表情を見ていると聞き入っているのか、集中力を欠いているのか感じ取ることができます。
逆に聞き手を見ていないプレゼンは自信がなさそうに見えます。話も入ってきません。
ぜひ、相手を見ながら話すようにしてください。
よりよい本の紹介を知るには?
本の紹介について4つのポイントを解説してきました。この手順を実践していただければ迷うことなく、本の紹介文を書いたり、プレゼンをしたりできるでしょう。
しかし、なかにはそれでもイメージが湧かない方もいるかもしれません。そういう場合は、ぜひ一度読書会に参加してみてください。
読書会とは1卓5~10人でお互いにおすすめの本を紹介し合うイベントです。1回無料~3000円の費用で参加できます。わたしも20代限定の読書会を開催しています。
そうした読書会に参加すれば、色んな実例を見られるので、きっと役立つと思います。
読書会について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
初参加で恥をかかない、充実した時間を過ごせる読書会の確実な選び方
また東京で読書会を探す方は、こちらに一覧を載せてますので参考にしてください。
【東京編】読書会はハズレも多い?失敗しない読書会の選び方 完全版
まとめ
今回は本の紹介方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
今回紹介した流れでそのまま考えていただくことで、時間と労力をかけずに本の紹介をすることができるでしょう。そして高評価を得られることも間違いありません。
今回の記事がみなさんの読書ライフをより充実させるための参考になれば幸いです。