
今回は「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」がMVP賞でした。
グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに参加するのは、こけおどしの教養を身につけるためではありません。
彼らは極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えているのです。
なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、ということをよくわかっているからです。
目次
開催報告:20代読書会in東京
日時:05月30日(土)09:30-12:00
参加者:6名(男性:2名、女性:4名 初参加:1名、リピーター:5名)
MVP賞
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに参加するのは、こけおどしの教養を身につけるためではありません。
彼らは極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えているのです。
なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、ということをよくわかっているからです。
紹介された本
フルライフ

よりよく生きるためのライフハックとイノベーティブな結果を出すための仕事術は、人生の限られた時間の中で共存しなければいけない―。人生100年時代が到来し、75歳頃まで一生懸命に働くだろう私たちに、いま必要な「戦略」はなんなのか。予防医学・行動科学・計算創造学・概念工学からビジネス・事業開発まで、縦横無尽に駆け巡り、「自分の仕事は難しい問題を解くことです」と豪語する、謎の学者・石川善樹の集大成!
奇跡の経済教室

平成の過ちを繰り返さないために!知っていますか?税金のこと、お金のこと。経済常識が180度変わる衝撃!
リッチ・ウーマン

夫や家族、会社、政府に頼らずに、経済的に自立していたいと望むすべての女性にこの本を贈ります。
どんな女性でも、自分自身の人生の経済的な面をきちんと自分でコントロールしようと本気で覚悟を決めれば、必ずその目標を達成できると私は確信しています。実際のところ、多くの女性がそうしているのですから。
自分の人生に変化をもたらす覚悟ができている女性たち、そして、そのために行動を起こす準備のできている女性たちに、私はこの本を通じて、「投資」というもうひとつの選択肢を提供したいと思っています。
君はどこにでも行ける

激変する世界、激安になる日本。出所から2年半。28カ国58都市を訪れてホリエモンが考えた仕事論、人生論、国家論。
AI vs.教科書が読めない子どもたち

先日惜しまれつつ世を去ったホーキング博士は、数年前に「完全な人工知能(AI)が実現すれば、人類は終焉を迎える」という意の発言をしていた。いわゆる「シンギュラリティ」、つまりAIの進化が人間のそれを上回るという「技術的特異点」のことだ。
しかし、東大合格を目指した「東ロボくん」の開発者である著者は言う。「AIが人類を滅ぼす?……滅ぼしません! 」「シンギュラリティが到来する?……到来しません! 」。それどころか、東大合格すらAIには無理だろうと言うのだ。
とはいえ、個人的にあまり笑っていられない。「東ロボくん」は既に私の勤める大学の入試は十分に突破する偏差値を模試で叩き出している。では、MARCHレベルと東大との入試の間に、AIが決して越すことのできないどのような溝があるというのか。
それは国語、読解力だ。AIが自然言語を読みこなすことは金輪際できないというのだ。その不可能性の仕組みは本書にあたってもらいたいが、ここでほっと胸を撫でおろすのも束の間、シンギュラリティよりもっと切迫した問題があった。
実は中高生の多くが、「東ロボくん」以下の読解力しか持っていないということが調査から浮かび上がってきた。二つの文章の意味が同じかどうかを判定する問題で、中学生の正答率はなんと57%。しかも、それを聞いたある新聞記者が、57%もあるなら悪くないんじゃないかと言ったそうで、もうこうなると日本人の読解力は壊滅的と言わざるを得ない。二択の問題なら誰でも五割はとれる。
他のタイプの問題でも、サイコロを転がすのと同じ程度の正答率しかなかったというこの若者の読解力の現状で、小学校からプログラミングや英語が導入されようとしているが、著者は言う。「一に読解、二に読解」と。そうしなければ、AIの進化を待たずに人間が職場をAIに明け渡さねばならなくなる日が遠からず訪れることになるだろう。
以上、05月30日(土)20代読書会in東京の開催報告でした