朝活とは
朝活とは何かということを解説していきたいと思います。まず、朝活の定義です。
朝活とは:朝のスキマ時間を使って、自分の好きなことを行うこと
これが、朝活の定義です。もちろん、朝活は平日の出社前に行ってもいいですし、土日など休日の朝に行っても構いません。そして、その朝活の内容も自分の好きなことをと書きましたが、 自己研鑽になるような活動を主体的に行うことを朝活と言います。
具体的に、よくある朝活の具体例を挙げてみます。
- 仕事や勉強
- 趣味
- 体力作り
- 社外交流
また、朝活は人数も自由です。自分1人で行うのも立派な朝活ですし、仲間内の数人からWeb上で募集されてるコミュニティの10人以上で行う朝活もあります。
朝活の本質的な意味
朝活は、定義としては「朝のスキマ時間を使って、自分の好きなことを行うこと」が正しいと思います。ただ、こうした定義は本質的な意味を表現できていないと思います。何年か実際に朝活を継続してみて、朝活の本質的な意味が段々と分かってきました。私がたどり着いた結論は、こうです。
朝活は、第2領域の活動である。
ここで言う第2領域とは『7つの習慣』で書かれている概念のことを指しています。後で第2領域の概念については詳しく解説しますが、先に結論を書いておきます。
私は、朝活は第2領域の代表的な活動であると言えると思います。そして、朝活は継続していると5年後・10年後が大きく変えることができる活動であると思っています。
7つの習慣と第2領域の重要性
7つの習慣はスティーブン・コーヴィー氏が書いた全世界で3000万部以上売れている世界でも著名なビジネス書です。その内容は、ビジネス書の範疇を超えて、人生哲学、もう人生の教科書と言ってもいい位です。多くの著名人、経営者などが7つの習慣に影響を受けており、本を読んでいても、7つの習慣を理解していることが前提という書籍が多くあります。
■7つの習慣■
- 全世界で3000万部売れているベストセラー
- 最も著名なビジネス書の1つ
- 多くの著名人、経営者が愛読している
その7つの習慣の中に書かれている、第3の習慣に第2領域の概念が出てきます。この第3の習慣は、「優先事項を優先する」という時間の使い方に関する章です。
人は常に行動をし、何かを選択、判断しています。そして、その行動、選択、判断は優先順位に基づいて行われています。この優先順位を考える時に、7つの習慣では2つの指標があると述べています。それは、「緊急事項」「重要事項」という指標です。
緊急事項というのは、今すぐにやらなければならないことです。一方で、重要事項というのは、5年後・10年後に大きな影響を与えることです。
■第3の習慣「優先事項を優先する」■
- 人は、その人の優先順位に従って行動している
- 優先順位は、緊急事項と重要事項の2つの指標がある
- 緊急事項:今すぐやらなければならないこと
- 重要事項:5年後・10年後に大きな影響を与えること
この緊急事項と重要事項の考え方をマトリックスにすると、以下のような図で表すことができます。
①緊急かつ重要
②緊急ではないが、重要
③重要ではないが、緊急
④緊急でも重要でもない
7つの習慣の中で示されている具体例を見ていくと、こんなことが書かれています。
①第1領域(緊急かつ重要)
- 締め切りのある仕事
- クレーム処理
- せっぱつまった問題
- 病気や事故
- 危険や災害
②第2領域(緊急ではないが、重要)
- 人間関係づくり
- 健康維持
- 準備や計画
- 真のリクリエーション
- 勉強や自己啓発
- 品質の改善
- エンパワーメント
③第3領域(重要ではないが、緊急)
- 突然の来訪
- 多くの電話
- 多くの会議や報告書
- 無意味な冠婚葬祭
- 無意味な接待や付き合い
- 雑事
④第4領域(緊急でも重要でもない)
- 暇つぶし
- 単なる遊び
- だらだら電話
- 待ち時間
- 多くのテレビ
- その他の意味のない活動
そして、7つの習慣では多くの人は①第1領域と③第3領域に時間を奪われていると指摘しています。なぜならば、今すぐにしなければならない緊急なことだからです。
もちろん、①第1領域に時間を割かれるのは問題ありません。放っておくと重大な事態になりかねませんから、緊急に対処すべき事項です。しかし、③第3領域に時間を割かれているのは問題です。よくよく見ると、③第3領域というのは対処しなくてもいいものばかりです。
そこで、7つの習慣は優先順位を変えるべきと説いています。もし、少しでも人生を幸せに、いい方向に変えていきたいのであれば。①第1領域>③第3領域>②第2領域となっている優先順位から、①第1領域>②第2領域>③第3領域へと日々の優先順位を転換をすべきなのです。
③第3領域を放っておいてもいいのか?と最初は不安に思うかもしれませんが、問題ありません。それどころか、7つの習慣では②第2領域を優先していれば、自然と①第1領域と③第3領域が減ってくるとも書いてます。よく考えると、その通りです。
例えば、準備や計画や品質の改善(②第2領域)をしっかりと行っていれば、クレーム処理やせっぱつまった問題(①第1領域)を未然に防ぐことができます。また、人間関係づくりやエンパワーメント(②第2領域)を普段から行っていれば、無意味な接待(③第3領域)を行う必要もなく、事が進むかもしれません。
■第2領域の概念■
- 第2領域:緊急ではないが、重要なこと
- 第1領域と第3領域に時間を割かれている人が多い
- 第3領域よりも第2領域を優先すれば、人生が好転する
- 第2領域を優先していれば、第1領域と第3領域は自然と減ってくる
以上が、7つの習慣で言うところの第2領域の概念です。
まとめ
- 朝活とは、朝のスキマ時間を使って、自分の好きなことを行うことです。
- 朝活の本質的な意味は第2領域の活動です。
- 朝活は継続していると5年後・10年後が大きく変わる可能性がある活動だと思います。
自分の生活の中に、第2領域となる朝活を取り入れてみることは、とてもいいことだと思います。
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